アンサー (anser)

アンサー(Anser)とは?

アンサー(Anser)」は、アメリカのピン(ping)社が1966年に発売した、パターの名称です。「トウ‐ヒールバランス」(ヘッド重量をトウ側とヒール側に分散させることで、打球時のヘッドのブレを抑える構造のこと)を採用したパターの代表作であり、長く名器として多くのプロに愛されてきました。その中でも、ピン社が拠点をアリゾナ州・フェニックスに移す以前に製作されたものは、特に「スコッツデール(Scottsdale)」と呼ばれ、好事家の間では今現在も高値で取り引きされるなど、珍重されているようです。

今ではパターの代表的な型の一つとして「ピン(ping)型もしくはアンサー型」と固有名詞で呼ばれている程のパター形状ですが、この元祖となったのが「アンサー(Anser)」と呼ばれるパターです。

その後、他メーカーが「アンサー」を模倣したモデルを続々と製品化し、「アンサー型(またはピン型とも呼ばれます。どちらかと云うとこちらの方がメジャーと思われます)」は、他の代表的なパター形状である、「L字型」、「マレット型」と併せ、パターヘッド型の主流モデルのひとつとして定着しています。

その名前の由来には、「PING社」の創業者で、このパターの開発者であるカーステン・ソルハイムが試行錯誤の果てに求め続け、改良を加え、たどり着いた「答え」がこの形である、という深い意味が含まれているそうです。

 

余談ですが・・・。

「Auser 」という綴り、若干不思議に思われた方多いのではないでしょうか?、「答え 」を意味する単語の綴りは「 Answer 」ですよね。「w」が抜けてます。何故?「Anser 」という表記になっているのでしょうか?

その理由とは、当時は現代のような精巧な刻印方法が確立されていなかったため、パターに「 Answer 」という長い文字を刻印することができなかったからだとのことです。この時「w 」の字を取ってしまうことを提案したのが、カーステンの妻のルイーズさん。ヘッドに名前を刻印するのにスペースが足りず苦慮しているカーステン氏のところへ、ルイーズさんが一言「Wを抜いても読み方は変わらないんじゃないの!?」と助言したからとのこと。

いつの時代も女性というものは、我々男性が思いもかけぬ「名案(迷)」を符とした時に示してくれることがあるような、そんな気がしたのは管理人だけでしょうかね?。(笑) ですが、名前の由来に創業者の奥さんが関わっていたというのは、ちょっとしたトリビアではありませんか?。