誤解されやすい基本 14 トップでは左肩をアゴの下まで回せ! 改訂版 その弐

「左肩をアゴの下まで回せ」この常識がもたらす弊害

前回からの続きです。

この言葉がもたらす最悪ものが前回その壱で触れましたが、余計に肩を回そうとして右膝がキープ出来ずにスウェーしてしまう事です。

これは、右膝の我慢が出来ずに別の場所で体が楽をしてしまい、リバースビボット等の不必要な動きを、自ら作ってしまいかねません。

「誤解され易い基本 8 其の弐 右足の支え」でも記載していますが、右膝が我慢出来ずに流れてしまうと、折角作った捻転差が崩れてしまいパワーが逃げてしまうばかりでなく、オーバースイングの元になって結果、クラブヘッドが暴れて⇒スイング軌道が乱れる⇒ボールがどこへ飛んで行くのか判らない、ということになってしまいます。

要は、「飛距離も出ないし、どっちへ行くかも判らない(曲がってしまう)」というスイングになり、再現性の高いスイングからはほど遠いものになってしまいます。

正しい言い方とそのイメージは?

正しい理論・言い方としては、「トップでの左肩はアゴの左に来る位迄まわせ!!」ってことになります。

イメージとしては左肩を回すというより、「左肩を飛球線後方へ更に押し込んで、コックした腕を上げる」といった感じです。

こうすれば、綺麗なトップになって、いつも同じようなスイングが可能になり、再現性の高いスイングになります。

正しい前傾姿勢でテイクバックすれば、トップでは左肩は顎の左に来るのが正しいスイング動作なのです。

以上、正しい基本を理解した上で、誤解のないきっちりとしたトップを作れるようにしましょう。