誤解されやすい基本 18 グリップの握りは「小鳥を緩く握る」ように! 2

 

スイング動作におけるグリップの支点をどのように定めれば良いのか?

そこで、グリップの支点をどこに定めれば良いのか?という事になるのですが・・・・・・・・。具体的にはどうなるのかというと、まずグリップでは「指すべてを脱力させて握るのではなく」、左手の中指、薬指、小指の3本は、ある程度の力を入れてグリップしましょう。この左手の指3本部分がスイングの支点となります。また、「ある程度の力」とは左手の中指、薬指、小指の3本だけで握ってクラブを地面と垂直になるように持ち上げ、クラブがずり落ちない程度の強さが目安です。

この「左手の3本指」がグリップの握り加減のキーポイント。左手の親指、人さし指にも力を入れて(5本の指全部で)握ると腕や肩周りの筋肉が硬直しやすくなるので注意が必要です。繰り返しますが、左手の親指・人差し指を除く3本ですよ。

 

もう一つの支点をつくる。

左脇がスイングのもう一つの「支点」となります。左脇を軽くキュッと締めて構え(スイングの支点として)、スイングすることも安定したショットを放つための秘訣となります。ダウンスイングで左脇が空いてしまうということは、右肩が下がったり腰の回転体して腕の振りが遅れてしまったりといったことが起こっているということになります。結果、ヘッドはグリップ位置よりも低くなり、フェースが開くためダフリやトップ、スライスが多発してしまうことになります。

左脇にヘッドカバーを挟み、このヘッドカバーが落ちない程度に、左脇を軽くキュッと締めてスイングしてみましょう。この感覚を体に覚え込ませれば、ダウンスイングからフォロースルーのかけてのスイング軌道が安定し、ミート率は高まります。左手の「3本指」でグリップを握り、左脇をキュッと締めて構える-。これがスイングの支点となり、スイングに必要かつ十分な「力み」につながります。

アドレス後、ソールしたクラブヘッドを地面から少し浮かせヘッドの重さを感じられるくらいの強さでグリップを緩く握れば、腕も肩周りの筋肉も程良くリラックスできたアドレスがとれることでしょう。アドレスルーティーンに取り入れフォワードプレスとして利用すれば、バックスイングへスムーズに移行できるメリットもありますので、一度試してみてください。