スウィングウェート(swingweight)
クラブの重さについて
300グラムのドライバーと270グラムのドライバーでは、当然270グラムのドライバーのほうが軽いのですが、実際に振った時にどちらがより軽く「感じる」かということとは、また別の問題になります。この、「振った時に感じる軽さ(重さ)」を表すのが「スウィングウェート(swingweight)」という言葉です。
スウィングウェートはアルファベットと数字の組み合わせで表されています。アルファベットは最大でAからGまで、数字はそれぞれのアルファベットについて0から9(Gだけは例外で10)まで。アルファベットが進むにつれて、また、数字が大きくなるに連れて重く感じるということになります。例えば、「C9」の次は「D0」になるのですが、仮に同じ重さだとしても「D0」の方が振った時に重く感じるということです。
また、スウィングウェートとは、クラブ全体の重さに対するヘッドの重さの割合と言うこともできます。どういうことかというと、同じ重さのクラブなら、ヘッドが重いほうが、振った時に重く感じるのは当然ですよね。結果として、ヘッドに鉛を貼るなどして重くすることでスウィングウェートを上げることができ、逆にグリップ側に鉛を貼ることでスウィングウェートを下げるといったような調整が可能になるということになる訳です。
ちなみに、パーシモン時代のドライバーは総重量が重かっただけでなく、スウィングウェートもD4~D9と非常に重かったそうです。それでドライバーが難しいとされたのは、この重さのせいでもあったわけですね。ヘッドが重たい分テイクバックの際にその暴れるのを止めにくく、スイングプレーンを安定させるのが難しかったのだと思われます。現代のドライバーが振りやすいのは、総重量が軽くなったことと、スウィングウェートがほぼD0以下と軽くなっているためだとも言えるようです。
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