スコアライン(groove)

 

 

スコアライン(groove)」は、スコアリングとも言い、クラブフェースに刻まれた横溝 (grooves) の事で、マーキングとも言います。呼び方は異なりますが、何れにしてもバックスピンをかけるのに重要な役割を果たすことや、U型、V型等、溝の形状にも幾つかの種類があるようです。

その目的は、インパクトの瞬間にフェースとボールの間に挟まる芝や水滴などを逃がし、ボールの密着度を高めて適正スピンを得ることにあります。特にウェッジでは、一本一本のスコアラインの角を極力鋭角に加工することで、強力なスピン性能を持たせたものが人気なようです。

ちなみに、溝の断面の形には規制があり、よりスピンがかかりやすいとされる「角溝(square groove)」は禁止されています。ルールで認められているのは「U溝(U-groove)」ですが、最近その深さや形に関してルール変更が発表されました。これは、スピンのかかりすぎを抑制し、ショットの正確性に対する重要性をアップするためのようです。

 

JGAの発表した溝の規則の簡単な説明は以下の通りです。

今回発表された規則は 2010 年から施行されます。しかし、現在の規則に適合している既存のクラブは少なくとも 2024 年まで使用できることになっており、一般のプレーヤーが 2010 年までにクラブを取り替える必要はありません。また、2010 年に規則が施行されることは既にメーカーにも告知されていますので、2010 年以後は新しい規則に適したものが製造されます。

なお、プロツアー競技や JGA 競技では 2024 年より前に競技の条件で新しい規則に適合したクラブに制限する競技があります。

【規則変更の概要】 2010 年から現在の溝の規則に次の規定が追加されます。

① 溝の容量を制限すること

② 溝の縁の鋭さを制限すること(ロフト角が 25 度以上のクラブにのみ適用されます)

※①②いずれも、ドライバーとパターには適用されません。

【規則変更の目的】 現在のクラブでは、ラフからのプレーと、フェアウェイからのプレーとを比較してその難易度に明確な差が必ずしも生まれていないということが議論されていました。 そこで、溝の規則を変更することにより、ラフからのプレーに高い技術を要求することによって、ゲームの中でのショットの正確性の重要さを高めることにしました。