スルーザグリーン(through the green)

 

ゴルフのルールで使われる言葉には、独特のものが多い。「スルーザグリーン(through the green)」もそのひとつ。スルーザグリーンは、「プレー中のホールのティインググラウンドとグリーン」「コース内の全てのハザード」を省いた全ての場所のことをいいます。即ちフェアウェイやグリーン、林などの総称であり、プレイが可能なエリアということになります。
“through”はこの場合、「◯から◯の間中」という意味で、直訳すると「グリーンからグリーンの間」となります。昔は、特にティグラウンドという場所はなく、プレーし終えたグリーンがそのまま次のホールのティグラウンドになったことから、こうした用語が生まれたとされているようです。

ちなみに、「フェアウェイ」という言葉はルールブックには出てきません。「スルーザグリーンの芝草を短く刈ってある区域」が、フェアウェイということになります。

 

スルーザグリーンで最も重要なことは?

スルー・ザ・グリーンでもっとも重要なことは『あるがまま』の状態でプレーするということです。 スルー・ザ・グリーンでは、ボールはそのままの状態で打たなければいけません。ボールに触れることは禁止されています。

■どうしても打てない場合
ボールが木などに密着していてどうしても打てない場合には、「アンプレヤブル」を宣言して次のどれかの処置をします。この場合1打罰となります。

1.ボールのある地点からクラブ2本分以内でグリーンに近づかないところにドロップする
2.ボールのある地点とカップを結んだ後方線上にドロップする(この場合、どこまで下がっても大丈夫です)

ドロップとは、手を肩の高さまで上げてボールを落とすことです。傾斜があってドロップしたボールが元の地点に戻ってしまいそうでも、2回までドロップしてください。2回目で転がるようでしたら、2回目にドロップしたボールが最初に落ちた場所に、ボールを手で置くことができます。