誤解されやすい基本 23 スイングの大きさは時計の文字盤のように・・・。

ゴルフスイングにおける時計の文字盤

ゴルフスイングのレッスンでは必ずと言って良いほど表現される「スイングを時計の文字盤に例えると・・・」とか、「腕の位置を9時の位置で・・・」とか、「シャフトの位置は水平、いわゆる9時の位置で・・・」とか、いった時計の文字盤スイングの腕の位置や、シャフトの位置ですが、よーっく聞いておかないと、とても勘違いしやすい表現です。

上の例で言えば、「腕の位置を9時の・・・・」、とか「シャフトの位置は・・・」とか、時計の文字盤についての感覚はおなじなのですが、説明しているものが異なっていますよね。そうです、腕の位置だったり、シャフトの位置だったりその場その場で、説明するものが異なっています。これが混乱の元になっているようです。

当然ですが、それぞれの説明が間違っているわけではありません。タイトル通り「誤解されやすい基本」ですので、どうしてもごちゃまぜになったり、いっしょくたになってしまいやすいということです。説明する側もこの2つの文字盤(腕とシャフト)があることを説明してあげると、相手にも伝わりやすいと思います。

 

腕とシャフトが作る文字盤の位置(時間)

ゴルフスイングを説明する上で、大変便利な時計の文字盤の概念ですが上記のこと(腕の位置のことか、シャフトの位置のことか)をわかった上で聞いていないと勘違いが起こってしまいます。スイングにおいてグリップによるクラブシャフトの傾きが作る角度と、腕の位置が作る角度があるわけですね。くどいようですが、この点をキチンと頭に入れて説明を確認してくださいね。

腕を時計の文字盤で言うところの9時の位置にテイクバックした時には、クラブシャフトは腕と90度の角度になってちょうど12時の位置に来ます。これは、クラブシャフトがテイクバックで水平になる位置(腕がおおよそ8時半くらいの位置)から手首を自分の頭の方へコックを開始するため腕が水平の位置に来た時にはシャフトが12時の位置に来るのが基本になるためです。

ここからさらに腕が10時の位置迄上がり(この位置がトップになります)、シャフトは1時の位置(実際のスイングではシャフトのしなりがあるので、シャフトは1時半から2時くらいの位置になります)に来るはずですね。これ以上腕を上げる必要はありませんし、オーバースイングになってしまいます。ですから、良く大きなトップを作れといわれて、腕の位置が11時以上まで来ている人をたまに見かけますが、殆どの場合、オーバースイングで、かえってシャフトが暴れてしまい、アウトサイドインのスイング多くのアマチュアが犯しやすい一番のミスになりやすい状況を自ら作ってしまっているわけです。

 

腕とシャフトが作るスイングプレーン

それから、この腕がスイングで作る平面と、クラブシャフトが作る平面は異なりますよね。(スイングプレーンは一枚の面ではない)スタンスの際の腕の角度とシャフトの角度には違いがあることは理解していただけると思います。ですので、1枚のプレート(プレーン)では説明することは無理があります。水平の位置(テイクバックの9時からフォロースイングの3時まで)の下半分のプレーンでは、このシャフトと腕の角度をキープしたままでのスイングが大変重要になります。これによって、再現性の高いスクエアーなスイングが可能になります。この点も誤解されやすい部分ですので、皆さん頭の片隅に入れておいてくださいね。