表面排水(surface drainage)

ゴルフ場を維持・管理する上において、降雨や散水による水をどう排出(排水)するかということは、非常に重要な課題となります。グリーンやフェアウェイにできた水たまりがいつまでも残るような、排水の悪い状態だと、雨の日のプレーイングコンディションが低下する事となります。しかし、それより問題なのは、土壌の多湿状態が長く続くことで、芝の根が病気になったり腐ったりして、最悪枯れてしまうことです。

そこで、雨が降っても水が土に染み込む前にある程度コース外に排出される機能がゴルフコースには必要となります。これを、「表面排水(surface drainage)」、または「明渠(めいきょ)排水(open ditch drainage)」と呼びます。言葉は難しいのですが、要するにコース内の起伏(アンジュレーション)のことです。巧妙に配置された起伏の傾斜を伝って水が流れ、側溝や排水管に誘導される仕組みになっている訳です。

ちなみに、この排水経路を考えるのもコース設計家の重要な仕事になります。特に、グリーンのアンジュレーションは、戦略性よりもまず表面排水効率を優先して設計されます。これは、グリーンの芝が、万が一、1ホールでも枯れてしまうと、芝の張り替え中はそのホールが使えないことになってしまいますので、そのためにコースクローズを余儀なくされる事になるからです(特に1グリーンのコースでは)。

ゴルフ場も大変ですよね。逆に言えば、排水を推理できればコースの傾斜がある程度把握できるということになりますが、そこまで考えなくても・・・・・。ですよね。もっと他の(コース攻略方とか、ベストポジションはどこか?とか)ことを考えた方が現実的ですし、確実でしょうね。余計なことを言ってしまいました。