バンプ(bump)

スイング動作の中で「トップからの切り返しのタイミング」は初心者を悩ませる問題の一つではないでしょうか?。タメを作るとか、トップの位置はとか、スイングリズムとか、様々な事に繋がる部分ですので、やむを得ないことではありますが、こだわってしまうと深みに嵌まってしまいそうなテーマですよね。

トップからダウンスウィングに移る瞬間に、どこから動き出せばいいか? これは、巷に溢れる様々なスウィング論の中でも、かなり重要なテーマのひとつだと思われます。レッスンプロ(インストラクター)によって表現に微妙な違いはありますが、一般的には(概ね)、左腰を目標方向に突き出す(スライドさせる)ことで、ダウンスウィングを始動させるというレッスンが一番多いようです。この左腰の動きのことを「バンプ(bump)」と呼びます。

最近はあまりこの言葉を聞かないような気がしますね。

レッスンプロ(インストラクター)の解説の何割かは、bumpは「ドンとぶつける」という意味で、左腰を勢いよく突き出す動きを連想させます。その一方で、左腰は確かに横に動くものの、勢いをつけて動かす必要はないと説くレッスンプロ(インストラクター)も多く、そういった場合「ラテラルヒップムーブメント(lateral hip movement、腰の水平方向の動きの意)」と表現されるのが一般的なようです。どちらかと言えばこちらの表現のほうが最近は多いような感じですよね。

ちなみに、「バンプ」という言葉とその概念を最初に日本に紹介したのは、おそらく、アメリカ人ティーチングプロの、クロード(ブッチ)・ハーモン・ジュニア(Butch Harmon Jr.)だと思われます。その著書「王者のドリル」(ゴルフダイジェスト社刊、1992年初版発行)の中で、「バンプこそスウィングを成功させるカギ」と説いていますね。

バンプについては、様々な意見があり、是非を含めて統一された見解は見当たりません。体重移動とか、スウェーとかいったことと混同されている場合が多く「これが正解!」といったものがないのが現状だと思われます。言葉として記載させていただき、解説を省かせていただきたいと思います。

形状としては、最初に記載しましたような表現となります。