フェースプログレッション(face progression)

ゴルフクラブのカタログには、製品の性能に関する様々な数値が載っていますよね。その中で、シャフトの中心線を基準に、リーディングエッジがどのくらい左右にずれているかを示す数値が「フェースプログレッション(face progression)」と呼ばれているものです。フェースプログレッションは頭文字をとって「FP(またはFP値)」とも呼ばれています。

フェースプログレッションは、+〇〇㎜あるいは-〇〇㎜といったような数字で表されます。シャフトの中心線に対して左側(右利き用クラブの場合)にリーディングエッジがある場合は+、右側にある場合は-と表示されます。ちょうどシャフトの中心線と重なる場合は0.0㎜となります。

フェースプログレッションは、ボールのつかまりやすさに関係してくる数字です。フェースプログレッションが小さいほど(リーディングエッジが右側にあるほど)、ボールに当たるまでのフェースローテーションの時間が稼げるので、インパクトでフェースがスクエアに戻りやすくなります。結果として、スライスを軽減する効果が出てくるということになる訳ですね。

ちなみに、シャフトの一番前の部分(右利き用の場合、左端)より、リーディングエッジが後ろ(右側)にあること(またはその長さ)を「オフセット(offset)」といいます(外国メーカーはこちらを使うことが多い)。また、そういう形状のクラブ(主にアイアン)を「グースネック(gooseneck、ガチョウの首の意)」と呼びます。オフセットの数値も○㎜で表されますが、フェースプログレッションとは基準となるラインが異なりますので、混同しないよう注意が必要です。