ゴルフ用語辞典 ミルキング(milking)

ミルキング(milking)

いろんなゴルファーがいろんな癖を持っていますが、アドレスで右手のグリップを何度も握り直している人見かけませんか?。この動作は、家畜の乳搾りに手の動きが似ていることから、ミルキング(milking)」と呼ばれているしぐさで、結構多くの人がやっているようですね。

ミルキングの動作は、意識的にやっても無意識でやっても、テークバックの動きだしをスムーズにするということが目的となっている訳ですが、その意味では、ワッグルやフォワードプレスと同じ種類のスウィングの予備動作」と言えます。動きそのものが、かなり小さいので、アドレスのバランスを崩す心配がないというのがミルキングの利点となっています。

ティーショット(ドライバー)やセカンド(アイアン)ショットばかりではなく、パッティングのアドレスでも右手の親指を、グリップに置いたり浮かせたりしてからストロークをはじめる人もいるようですが、この動作もミルキングの一種となります。プロトーナメントでのグリーンのセッティングは、常に繊細なタッチを要求されるため、手や腕が硬直しないように、この動作を採り入れているプロが多いのではないでしょうかね。

ちなみに、右手のグリップを何度も握り直すといえば、スペインのセルヒオ・ガルシアが有名ですね。デビュー当時は、あまりにも長い時間握り直しを続けるので、同伴競技者から抗議が出るほどだったそうです。最近はだいぶその時間が短くなってたようですが、それでも人よりはかなり長いほうではないでしょうかね。