ゴルフ用語辞典 めくれる球(the ball lifted by backspin)
めくれる球(the ball lifted by backspin)
上級者がグリーンを狙う場合、低く打ち出されたボールが途中から急上昇し、垂直に近い角度で落下する、いわゆる「めくれる球(the ball lifted by backspin)」を理想とすることが多いようですね。理由はもちろん、グリーンに止まりやすいからなのですが・・・・・・・・・・。
「めくれる球」を打つには、ある程度速いヘッドスピードで、ハンドファーストかつ、ダウンブローに打つことが必要となります。ロフトを立てて当てることで打ち出しが低く抑えられ、更に速いヘッドスピードで上からボールをとらえることでスピンが多くかかり、途中から持ち上がる球になるということです。
ハンドファーストインパクトは上級者に共通の特徴ですね。また、仮に5番アイアンより上のクラブでそういう球を打つとしたら、ドライバー換算で最低でも45 m/sのヘッドスピードが要ることになりそうです。 ちなみに、構造的にはアイアンよりフェアウェイウッドのほうが「めくれる球」が打ちやすいようです。
フェアウェイウッドは重心深度が深いので、フェース下部で打つことにより、自然にロフトが立ち、「タテのギア効果」でバックスピンが強くかかることになるからです。「めくれる玉」は吹け玉とは違います。似ているようで異なります。タイガーや今田などUSPGAの選手が打っているスティンガーと呼ばれるボールのことになります。
もう少し詳しくこのボールの打ち方について記載してみますね。
基本ボール位置は真ん中からやや左足よりにセットします。 アドレスは通常のアドレスよりやや上から入れる為、左脚体重で其々の足の負荷荷重の比率は7:3程になります。頭位置はボールの真上辺りにセットして、ダウンブローを意識したアドレスとします。 左脚荷重でトップスイングを作る為に早めのコックが必要です。そうして、そのコックをキープしたまま下半身のターンで切り返しをします。
インパクトではかなりハンドファーストになりますので、そのままコックを最後まで解かずにボールをつぶすようにとらえるといった感じになって、フォロースルーはボディターンのみ、両腕のローテーションやヘッドのターンは行いません。最後までコックを解かないようにキープして振り抜きます。
あとインパクトでは歯をボールにぶつけるのではなくて、アプローチで 低い球でスピンをかけて止めるように、フェースを斜めに使ってボールを押すようなイメージでスピンをかけるようにします。歯からいれると吹け球になり、前に押す事ができないので距離が出なく なってしまいます。またコックを解かずに上からつぶすように入れるので、後半運ぶような打ち方にしないと距離感が合わないと思われます。
言葉で伝えるのは難しいですね。お断りしておきますが、上記は理論的なものです。私ができると云う訳ではないので(狙って打っても10回で2~3 回ほどしかできませんので、実際のコースでは使えません)誤解のないようにお願いします。ただ、たまに練習はします。いつかはいつでも狙ってできるようになりたいと思っていますので・・・・。
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