ゴルフ用語辞典 「チタンヘッド Titan Head」

最近の多くの高級クラブに使用されている「チタンヘッド(Titan Head)」ですが、そもそもチタンとはどのようなものなのでしょう?

チタンの特徴・性質

Wikipediaで調べてみますと、以下の様な記載があります。

チタン(英: titanium)は、原子番号22の元素。元素記号は Ti。第4族元素(チタン族元素)の一つで、金属光沢を持つ遷移元素である。チタニウムと呼ばれることもある。

1:白金や金とほぼ同等の強い耐食性を持つ。室温では酸や食塩水(海水)などに対し高い耐食性を示し、少量の湿気が存在する場合は塩素系ガスとも反応しない。

2:純度の高いチタンは無酸素空間においての塑性に優れ、鋼鉄以上の強度を持つ一方、質量は鋼鉄の約55%と非常に軽い。

3:アルミニウムと比較して、約60%重いものの、約2倍の強度を持つ。これらの特性により、アルミよりも金属疲労が起こりにくいが、工具鋼などの鉄鋼材料には劣る。

4:銀灰色を呈する金属元素であり、比重は4.5。融点は1812 °C、沸点は3285 °Cであり、遷移金属としては平均的な値である。

ということで、チタン合金の持つ強度・軽さ・耐食性・耐熱性といった性質から、航空機や潜水艦、自転車、ゴルフクラブなどの競技用機器、化学プラント、生体インプラントの材料、打楽器など多岐にわたって使用されているというわけです。

ゴルフクラブでの利用方法

簡単にいえば、鉄(比重7.9)に比べて約半分の軽さで、比強度(強度/比重)は約2倍、アルミと比べても重さはやや重いものの強度は6倍であるため、「ヘッドの肉厚を極端に薄くしてヘッドを大型化が可能になる」ということでしょう。

加えて比重の大きいタングステン(比重19.4)等と合成させたヘッドは、重量配分をトウ側・ネック側に多くすることでスイートエリアを大幅に広くすることが可能になりました。

但し、加工技術が高額なのでちょっと高いクラブになりますが・・・・・。