ゴルフ用語辞典 リトル・スラム Little Slum  

リトル・スラム Little Slum

辞書で「リトル・スラム Little Slum」を引いてみると、”トランプゲームの「ブリッジ」における1回の勝負で13トリック(trick)のうち12トリックを取ること。” もしくは、”椿の一種「連城の玉or蓮上の玉」と記載される八重咲の花” といった解説が出てきます。

ゴルフ用語としましては、アマ競技におけるグランドスラムのこと、となります。

アメリカの天才ゴルファー「L(ローソン)・リトル」が1934年と1935年に全米アマを連覇し、「B・ジョーンズ」亡き後のアマチュアゴルフ界のトップになりました。この偉業に対して、当時のゴルフ評論家「H・ウィンド」が1930年のジョーンズのグランドスラムに匹敵する快挙として名付け、贈ったものだそうです。

しかしながら、送られた当人(L・リトル)は、Little(リトル)という自分の名前が冠されたことよりもLittle(リトル=小さい)という意味に対して不満を持ったそうです。

当時の全英アマは、200人以上が参加する1回戦から優勝まで8人抜き9ラウンドという長いゲーム展開であり、同様に全米アマも2ラウンドのストロークプレーによる予選と、5人抜き8ラウンドのマッチプレーで争われており、どちらも大変な難関だったようです。

そういった意味では、自分の名前自体に問題があった・・・?不満を持ったとしても、それが自分の名前ではどうしようもなかったでしょうね。

大変な難関であるにもかかわらず、「Little」では・・・、ですよね。

贈る方も、もう少し考えて送れば良かったのかもしれませんが・・・・。