誤解されやすい基本 9 インパクトはアドレスの再現!? その弐 相違点
それでは、どのようにアドレスとインパクトは異なるのか?
インパクトでは、「左膝は右から戻って体重移動を支え(壁を作り)、右足は大地を蹴って、その膝は左膝の内側へ向かい始めており」、「腰が左側へ45度ほど回転した状態になり、」「体重配分が体重移動で右足から左足に8~9割ほど掛かって行ってる最中で」、「頭の位置はスイング軸のセンターへは未だ戻っておらず、右に残ったままで」、「肩のラインは一応アドレスと同じでターゲットラインに平行になって」、「グリップした手の位置は、アドレスの時に比べターゲット方向にやや押し込まれて」、「右腕も伸びきる直前(伸びきってはいない)で、その分頭の上下の位置がアドレス時より少しばかり上へ移動している」といった違いがあります。
いかがでしょうか?、「ちょっとばかりの違い」と言えますかね?・・・、いやいやかなり違った状態ですよね・・・・・。ということで、スイングを考える際には、この違いを意識しておかないと、腰の回転が止まってボールに体重が乗らなかったり、ハンドファーストの形が作れなくなってしまったり、ということになりますので注意してください。
それから、先に記載したアドレスとインパクトの違いは、写真のインパクトの形をそのまま再現しようとしてもできません。例えば、「肩のラインは一応アドレスと同じでターゲットラインに平行になって」のところですが、意識的には「肩は腰の回転にやや遅れて回転を始めたばかりで、まだターゲットラインにスクエアになっておらず、クロスしてやや右を向いている」と言った感じです。また、グリップについてもハンドファーストの形ではなく、意識の上では右足の前当たりに来ているといった感じなのです。
ということで、「インパクトはアドレスの再現」というのは、設定したターゲットどおりにボールを飛ばす為に如何にして「クラブヘッドのフェイスの向き」「クラブヘッドのスイング軌道」をアドレスした際の位置に戻すスイングをするのかについてのことなのです。決してアドレスの際のゴルファーの姿・形を再現する事ではありません。
こまごまとしたスイングについてのあれやこれやは、この「クラブヘッドのフェイスの向き」「クラブヘッドのスイング軌道」をいかに再現性を高め、実践可能にする為なのですよね。
よ〜〜く考えてみて下さいね、インパクトの瞬間って時間的にどのくらいだと思いますか?、大方2000〜2500分の一秒というほんの一瞬なのですね。ですからこのインパクトに意識を集中させること事態に無理があります。あくまでも通過点として捉え、スイングプレーンの一部分としてこのプレーンを如何に再現させる事が出来るかに意識を集中させましょう。
以上、インパクトはアドレスの再現!?についてでした。参考にして頂ければ幸いです。