ゴルフ用語辞典 エアレーション(aeration)
エアレーション(aeration)
辞書で調べてみますと、以下の記述があります。
aer・a・tion 名詞:換気、炭酸ガス飽和、動脈血化、気曝、ばっ気、通気、曝気処理、ガス抜き、通器、混入空気、空気混和、給気、
aer・ate 動詞 1 〈液体に〉炭酸ガスを含ませる、2 〈血液に〉呼吸で酸素を供給する、3 浄化などのために曝気(ばつき)する、通気する。
ということなのですが、空調や浄化槽関係、医療関係、工場関係の専門用語的な言葉が多いようですね。
ゴルフ用語としては、
ゴルフに関係する言葉としては、春先や秋口の時期(ゴルフ場によっては年に3回行う所もあるようで、ゴルフ場により異なります)に、グリーンに無数の小さな穴があけられていることがあります。この作業の事を、エアレーション(aeration)といい、グリーンのメンテナンス(芝の育成・保護)として欠かせないものなのです。
エアレーションの目的は、穴をあけて土を取り除くことにより、ゴルファーによって踏み固められたグリーン面を軟らかくし、芝の根の成長スペースを確保し、同時に根に酸素を供給しながら消毒や施肥(肥料を与える事)を併せて行い、芝の健全な育成を促進・保護することです。この作業には穴をあける専用の機械を使うことになります。取り除かれた土のほうはコアプラグとよばれ、タバコのフィルターのような形をしていてコース内の芝の修復などに使われます。
具体的な作業としては、
1.まずトラクターの後部にセッティングされた専用機械(針が付いている)でグリーン面に正確に穴を開けていきます。直径およそ1センチ、長さが5~6センチぐらいの筒状に芝を抜いてしまいます。
2.その作業をグリーン面全域に行い、次に抜きあがった筒状の芝をスイーパーと呼ばれる機械で、すべての残りカスを吸い上げます。この状態でグリーン面には芝カスや残土はありません。
3.次に、グリーン場に目砂と呼ばれる作業を行います。これはグリーン面に全域に細かい砂をまき、エアーレーションで開けた穴を修復させるためのものです。砂をまいてはブラシの付いた機械でこすり、開いた穴に砂を詰めていきます。最後に散水(グリーン面に水を撒く)し、グリーンと砂を馴染ますようにします。穴がふさがるまではこの作業を繰り返し、エアーレーションの穴の状態が落ち着くまで行います。
また、この後エアーレーション作業の最後の工程として、グリーン面の硬さを整える転圧作業がおこなわれます。この時にグリーン面の硬さとかグリーンの早さの調整が行われます。
ちなみに、エアレーション直後のグリーンは、まるでプロトーナメント試合でもこんなには早くないだろうと思われる程早くなるそうで、最終行程の転圧作業は、ゴルフ場のグリーンキーパーさん達に取って腕の見せ所となる、重要な作業のひとつとのことです。
ゴルフ場によっては、この状況を逆手に取って「トーナメント並みの高速グリーンを経験してみませんか?」などとアピールしている所もあるとか、ないとか・・・・。良い悪いは別として経験してみても良いかなと・・・、管理人は思ってしまうのですが。
ということで、エアーレーションに付いてでした。
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