「ウレタン(urethane)」
ウレタン(urethane)とは?
専門的に書きますと化学の方の分野になりますので、ここでは簡単に記載しておきます。
ここ(ゴルフ用語として)で言う「ウレタン(urethane)」は、ポリウレタン(ウレタン樹脂)※と呼ばれる化合物の慣用的な呼び名です。ポリウレタンは、原料となる化合物の配合によって、ゴムのように柔らかいものから、プラスチックのように硬いものまで作れるのが特徴で、ゴルフボール以外にもさまざまな用途で使われています。 プロ・上級者用ゴルフボールのカバー素材として広く用いられています。
※ポリウレタン( polyurethane)とは、通常、イソシアネート基とアルコール基等の水酸基を有する化合物が縮合してできる、ウレタン結合でモノマーを共重合させた高分子化合物のことです。ウレタン樹脂、ウレタンゴムともいいます。 難しい!!。良く判りません。高分子化合物ってところが一番の肝みたいですね。
ウレタンの用途の例
ポリウレタンの主な用途は次のとおり。
- 塗料(水溶性ウレタン塗料)
- 接着剤(ホットメルト)
- ウレタンフォーム
- シーリング材
- 断熱材
- 防音材
- 繊維製品(ストレッチ素材)
- 靴製品など
- 人工皮革・合成皮革
- 自動車部品(クッション)
- サスペンション・アームブッシュ
- バンプストッパー
- バンパー
- その他、内装用素材
- その他
- スピーカーユニットの振動板のエッジ部分
- ポリウレタン製コンドーム
等々、様々なものに利用されています。
ゴルフボールに使用する理由
ゴルフボールのカバー素材として適しているのは、硬さの調整が可能で、柔らかいものから硬いものまで様々な種類のボールが作れること、特に素材の軟らかさによって、打感がソフトになることと、アイアンやアプローチでのスピンがかかりやすくなること。それに、軟らかくするほど反発力、耐摩耗性ともに高くなるという特性がある為なんですね。
最新のボールは、「飛んで曲がらず、しかもスピンまで懸けられる」という三拍子そろったすごいものまで発売されています。ついこの間までは「飛ばすのか、止めるのか? どっちかを選んで下さい。」って感じでしたのに、いつの間にか三拍子揃った、全部OK!というごいやつが出てきてました。お値段は相当良いですけどね・・・。貧乏人には結構、「高嶺の花」です。
柔らかさと高反発力、空気抵抗値、スピン性能(プラスにもマイナスにも※)といったゴルフボールに要求される様々な機能をクリアーできるものが、ポリウレタンって素材なんですね。
※スピン性能の
プラス側:文字通りアイアンやウェッジでのバックスピンのかけ易さ、
マイナス側:サイドスピンを減らすことで直進性をアップ⇒真直ぐ飛ぶ