パットについての考察 その弐 イメージの作り方、アラインメント

パットをする時の「イメージの作り方」について

パターの上手な人は カップが大きく見え、下手な人は 小さく見えるという傾向があるという実験データがあるそうです。どのような実験かというと、白い紙の上に色々なサイズの黒く塗りつぶした円を並べて、その中から 実際のゴルフ・カップの大きさの円 (直径 10.8 cm) を選ばせるといったものです。

結果は、パットの下手な人は、小さな円を選び、上手な人は大きな円を選ぶ傾向が強いというものでした。

それでは実際のグリーン上では具体的にどのような感じになるのかというと、例えばフックラインのパットで、右のカップエッジの少し外側を 狙うパットの時などは、「そのターゲットポイント(右のカップエッジのやや外側)が 入るような 少し大きなカップホールを イメージしてパットをする」といった具合です。 これは前にお話しした、ポジティブなイメージを作るといったテクニックに繋がることになります。心理学の時にも記載しましたが、達成可能で且つ 適度にチャレンジングな目標を設定する事が重要です。そうすることで、これは入るという気がして来る(思えるようにする)ことになります。

この大きなカップの「イメージを作る」というテクニックが、良い結果に繋がる 場合は少なくないと思われます。

③ アラインメント

特に、スタンスと肩のラインの合わせ方なのですが・・・・・。

基本的な打ち方の場合(スクウェアーに構えて打つ方法)で、 スタンスの向きを ターゲット(スパット)の左約 30 センチ程 (自分の構えに合わせ、つま先からボールまでの距離の分という意味) のところに対してスクウェアーになるように セットしますよね。もし、スタンスのラインをターゲットに合わせてしまうと、構え方にも依るのですが、ターゲットの右約 30 センチ位の所に対してスクウェアーに構えたことになってしまいますので 要注意です。当然肩のラインもこれに合わせて平行にします。

時々スタンスは平行になっていても肩のラインが開いていたり、逆に閉じていたりしている場合がありますので、十分に意識して肩のラインをスタンスに合わせて平行にするよう注意して下さい。面倒でもたまにはスタンスした両足のつま先のライン※と、両肩にクラブシャフトを当てた肩のラインがきちんと平行になっているか確認した方が良いですよ。知らぬ間にズレてしまっている事がありますので・・・・・。※両足ともターゲットラインにスクエアに構えている場合です、左足(右足)つま先を開いている場合はその分、僅かに右へ(右足を開いている場合は逆)を修正して下さいね。

これはゴルフ用語で言う所の「パラレル・レフト(parallel left)」※ という概念ですが、パットに限らず他のショットの際にも初心者が陥る最もポピュラーな「間違いを犯しやすい行為」のひとつとなっています。以前は管理人も良く注意をされました。ついついターゲットにスタンスを合わせてしまい、遠くになればなる程かなり右向きのスタンスになってしまっていました。

肩やスタンスラインをボールとターゲットを結んだ線(ターゲットライン)に対して平行になる仮想線上に合わせる (アラインする)ことでスクウェアーに構えられるという考え方

皆さんあくまでも、スタンスは目標(ターゲットライン)に対して平行に(ボールとの距離分ズラして)構えて下さいね。

以上、パットについての考察でした。参考になれば幸いです。