誤解されやすい基本 12 テイクバックの始めは真直ぐ引きなさい
この言葉も大変良く聞くアドバイスの一つですよね。これは「如何にテイクバックの方法が間違っている人が多いのか」ということなのでしょうね。もちろん、この言葉自体はこれまでの例に漏れず、正しい指摘なのですが・・・・。
「テイクバックの始めは真直ぐ引く」のどこが誤解されているのでしょうか?
「テイクバックの始めは真直ぐ引く」とってもマトモな指摘・指導なんです。ですが、具体的な体の動かし方が見えていないことが誤解を生んでいるのだと思います。「アドレスをしてクラブを真直ぐ(ターゲットライン後方へ)に引く」このこと自体は特に難しいことではありません。ただ、その動かし方が間違っていることが大半ではないかと思われます。それと、一般的にはゴルフスイングは回転運動だと多くの人が思っていますよね。もちろん間違っていないのですが、「回転運動なのに真直ぐ引くって???。体を中心とした円運動なら、スイングは直線でなく円弧になるのでは・・・?」理屈の判っていない初心者にとって、戸惑うばかりではないでしょうかね。
それで、言われた通りにクラブを真直ぐ(ターゲットライン後方へ)に引くのですが、ほとんどの場合、クラブヘッドを真直ぐ引くのに腕だけで引いてしまうのです。これはスイング軸を中心としたスイングプレーン上から外れてしまう動きになります。
具体的に言えばアドレスした時のグリップエンドの位置ですが、個人差はあるものの大方おヘソから拳一つ半くらいの位置にあるはずです。この位置から腕だけでクラブヘッドを真直ぐ(ターゲットライン後方へ)引くと・・・、当然のようにグリップエンドの位置がおヘソから遠ざかります。この時点でスイングプレーンから外れてしまうことになってしまいます。スイング軸を中心とした動きならば、グリップエンドとおヘソの距離は変わらないハズです。ここが誤解されている最も大きな点になります。
では、正しいテイクバックの方法とは?
テイクバックを真直ぐ引くには、腕で引かないことです。??でしょうか。スイング軸を中心とした回転をすれば何も考えることなく、真直ぐに引くことが出来ます。具体的にお話ししますね。アドレスの姿勢で前傾を取っていますよね。この姿勢のまま、肩を回します。腕ではなく肩ですよ、腕はアドレスの位置に固定したままになります。パターのスイングですね、「テイクバックの始めは真直ぐ引きなさい」の始めの部分です。スイング1(イメージクロックの5時〜7時のスイング)になります。これで真直ぐに引けているはずです。簡単でしょう?。
一つコツをお教えしますね。スイング軸の中心は首の付け根後ろ側になりますので、頭は肩よりも上ですからクラブシャフトとは反対側へ傾きます。もちろん距離(首の付け根と頭までの)がないので動きは僅かですよ。ですが、意識的には頭を逆へ傾ける感じで振り子運動をイメージすると、スイング1は割と簡単に真直ぐ引くことができます。
ここから先はまず、腰が回りましてその後左肩を(意識の上でです。当然右肩もまわりますよ)後方に押し込んだ後、回転させます。そしてスイング4又は5まで振ればテイクバックの完了です。
ということで、「テイクバックの始めは真直ぐ引きなさい」でした。
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