今年(2016年)は4年に一度のルール改定年、変わった内容とは?

最も重要な改定点は以下の通りです。

アドレスしたあとで動いた球の規則の撤回-規則 18-2b(アドレスしたあとで動いた球)は撤回されました。プレーヤーが球にアドレスしたあとで止まっている球が動いた場合、そのプレーヤーがその球を動かす原因となったと自動的にみなされていたのですが、今回の改定により、規則 18-2 に基づく 1 打の罰は、プレーヤーがその球を動かす原因となったことを事実が示している場合にだけ適用されることとなりました。

規則6-6d「スコアの誤記」に例外が追加されました。従来は、プレーヤーがあるホールにおける違反を認識できず(=罰打を付加せず)、結果的にスコアの過少申告となった場合も競技失格となっていました。今後はその違反に対する罰打に加え、スコア誤記による2罰打の付加のみ、と変更され失格という重い処分が避けられるようになりました。世界中のツアーで問題になっている、テレビ視聴者等の指摘で(スコア提出後に)違反が判明する事例が増えているためと思われます。

☆さらに話題となっていた「アンカリングの禁止」、規則 14-1b(クラブのアンカリング)はストロークを行う間に「直接的」に、あるいは「アンカーポイント」を用いてクラブをアンカリングすることを禁止しています。罰はマッチプレーではそのホールの負け、ストロークプレーでは 2 打となります。(ロングパターのクラブエンドを体の一部につけて支点とすること等)

注目されるのが<>b表紙の図柄です。これまでは男性ゴルファーの写真だったのですが、新版は大幅に変わって女性ゴルファーのシルエットとなりました。このようになった背景には、欧米の名門倶楽部で女性会員を認めるなど、性差別の撤廃に向けた動きがあるようです。そうしたゴルフを取り巻く社会環境の変化を反映してのことでしょう。

加えて新たなアマチュア資格規則では、社会的に有益なチャリティ競技の増加に応じ、チャリティ寄付を前提(JGAの事前承認が必要)にアマチュアの賞金獲得が認められることとなりました。今回は合理的、かつ社会環境の変化に応じた改訂となっているようです。

他にもマイナーな改定はあるのですが、目立つのは以上のようですが、何か影響される部分ありますか?まぁ、最初のアドレスした後にボールが動いた場合くらいでしょうかね。これでさえ競技でなければ、さほどやかましくは言われないでしょうが・・・・。