ゴルフ用語辞典 アンジュレーション(Undulation)

アンジュレーション(Undulation)

平たく言えばグリーン面の複雑形状のこと、コース上の起伏や特にグリーン上の「うねり」の意味です。語源としてはラテン語の「波打つ」という意味のようです。辞書で調べると「波のうねり・波動」「ゴルフ場内のコース内の地面の起伏」という記載があります。

最近の土木技術の進歩により、サンドグリーン※が普及して多少の大雨でもその雨水を吸収・排水出来るようになりました。単純な勾配でグリーンの外へ排出する必要がなくなったため、グリーンの表面形状をより自由に変化させることが可能になり、様々な表面を持ったグリーンが作られるようになった理由ですね。
※砂で代用したグリーン。もともとは、芝の生えない砂漠のコースで作ったグリーンのことでしたが、最近意味するサンド・グリーンは、グリーンのベース(床土)を砂で作っているという意味。一番下に配水管を通じその上に砂を敷いて造成し、踏まれても硬くなりにくく通気性、透水性がいい。

以前の技術では、グリーンのアンジュレーションは、戦略性よりもまず表面排水効率を優先して設計されていました。これは、グリーンの芝が、万が一、1ホールでも枯れてしまうと、芝の張り替え中はそのホールが使えないことになってしまいますので、そのためにコースクローズを余儀なくされる事になるからです(特に1グリーンのコースでは)。ゴルフ場としては、大変困った状況となるわけで、絶対避けなければならない事柄だったわけです。

ということで最近のコースのグリーンは前後左右からの傾斜が付けられて、スネークラインとなるグリーンが誕生して、より戦略的な攻略法が必要となってきているわけですね(特にプロトーナメントが開催されるようなコースでは)。

一部で云われている日本のゴルフが世界に通用しいない理由のひとつとして、2グリーンのコースが多く、単純なグリーン構造があるのでは?というものがあります。

そういった意味でも最近のグリーン改造(2グリーンを改造して大きな1グリーンとする)が進められている理由のひとつでしょう。良い方向だと思いますがいかがでしょうか?

アマチュアの我々にとっては、あまり難しくなるのは・・・・、「ちょっとやめて頂きたい」というのが本音ですけどね。(笑)