ゴルフ用語辞典 フェザーボール(Feather Ball)
フェザーボール(Feather Ball)
ゴルフの歴史上の初期において、そのほとんどがマッチプレーであった頃に使用されていたボールは、牛や馬の皮にアヒル等の羽毛を詰めて作られた「羽毛球」でした。
作り方は、現在の野球ボールとよく似ておりひょうたん型に繰り抜いた皮と楕円形の小さな皮2枚を縫い合わせ、この中にトップハット1杯分の羽毛を湿らせ詰めて造られていたようです。乾燥させると表面の皮は縮みますが、中の羽毛は膨張するのでパンパンに張って硬くなり、結構飛距離も出ていたようです。
しかしながら、高価でもあり、水に濡れると弱くアイアンの鋭い歯で切れることも多かったため、1,848年に開発発売されたガッタパーチャ・ボール(※詳細はゴルフ用語辞典 ガッタバーチャ
)の丈夫さと安さに追いやられ使われなくなりました。
余談ですが、英国王ジェームス1世は、1628年にオランダからゴルフ用のボールを一手に輸入する勅許を商人ジェームス・メルビルに与えたとの記録があり、これがゴルフオランダ発祥説の有力な論拠となっているそうです。