誤解されやすい基本 3 アプローチショット
アプローチショット
コース場のグリーン周りもしくは2〜3打目のショット、いわゆる「アプローチショット」ですが皆さんはこのアプローチショットの距離のコントロール、どのように調整されてますか?。
ということで、今回の誤解され易い基本は「アプローチショット」についてです。最も多い誤解というか、アプローチが苦手だと言われる方のほとんどが、振り幅を変えずにスイングの速さや力の強弱で調整しようとしているようです。これではその飛距離を把握する事が大変難しく、飛びすぎてホームランになったり、インパクトの直前で迷って力を弱めてチョロしたりといった具合で、再現性に乏しく、安定したスイングになりにくいという事になります。
振り幅は、イメージクロックの利用で
それではどのようにしたら、安定した「アプローチショット」になるのでしょうか?
一番は、振り幅によって距離の調節をするようにすることです。具体的には色々なところで目にしたり、耳にしたりしていると思われる「イメージクロック」(時計の文字盤をイメージした)という考え方で、スイング軸を中心として5時から7時(スイング1)、4時から8時(スイング2)、3時から9時(スイング3)、2時から10時(スイング4)、1時から11時(スイング5)をイメージします。12時ー6時の線を中心線として左右対称に振るのが大切です。
ここで犯し易いミスは自分のイメージでスイングした場合、そのほとんどがイメージより大きくなってしまうというミスです。スイング3(3時から9時)なのに、バックスイングで10時や11時まで上げすぎたり、フォロースイングを2時・1時まで出しすぎたりといったミスは距離感が狂ってしまいますし、そもそもの「振り幅で調整」ということが出来ません。
これは、びっくりする程そうなってしまっている事が多いですよ。試しに練習場で別の人にスイングチェック(どのスングをするか宣言して、携帯の写真又は動画を撮ってもらう)してもらうと、よ〜〜く判ります。ですので、鏡の前でシャドースイングしながらチェックして、練習で左右対称のスイングが出来るよう、何度も繰り返して自分のものにして下さい。
それともう一つ大事なのが、フォローの各時間の所(5時・4時・3時・2時・1時)できちんと止める事がとても大切なようです。これは各スイングがフルスイングの一部を再現している事になり、それぞれの再現が綺麗にできれば、フルスイングも綺麗に出来る事に繋がるからとのことでした。(ティーチングプロから)
アプローチショットのグリップとコツ
最後にアプローチショットを打つ場合のグリップですが、握り方は各自のフィーリングに併せて自由に打ち易いグリップでOKです。でもここで大事な事が一つ、握る強さです。ドライバー等距離を出したい時の握り具合は、クラブが飛んで行かない程度のギリギリの緩さで握らないとヘッドが走らず飛距離がでません。
ですが、アプローチの場合はヘッドは走らなくてよいので、というか走らせないでコントロールする為に、手首を固めてやや強めに握り、腕ではなく体で振り切る(ボディーターン)ことが大切です。インパクトからフィニッシュ迄、緩まないよう注意して下さい。
これで、思い通りの距離の打ち分けができるようになると思いますよ。
あとは、スタンスの幅を変える事での調整を併せて行えば、さらに微妙な打ち分けが可能になりますが、これについてはまた次回という事で・・・。