誤解されやすい基本 63 ハンドファーストでのインパクト!? 其の壱

ハンドファーストの錯覚

様々なレッスン記事やスイングアドバイスの中で、出現頻度がかなり高いと思われるキーワードとして「ハンドファースト」というものがあります。

曰く、「スイングのインパクトでは、ハンドファーストになります」・曰く「ダウンブローのインパクトでは最下点の手前でボールを捉えるので、ハンドファーストの形になります」・・・etc。

特にアプローチショットのスイングの際に「ハンドファーストに構えて・・・・・」、etc・etc。

スタンスの時点でハンドファーストに構えることを写真付きでアドバイスしているレッスン書は多いですし、必然的に写真が記憶に残りやすい状況があります。

もちろん、間違っているわけではありません。が・・・・、この瞬間を捉えた写真が多くの誤解を生じさせてしまっています。これは、先にきちんとグルップをしてからという条件付きのお話なのですから・・・・・。

基本的な知識として、先にボールにソールした後でハンドファーストに構え、グリップを握るとスイングをした際にインパクトではクローズフェースになってしまうことを理解しておきましょう。

何故かといいますと、ハンドファーストなので、見た目にはフェースがオープンになっているように見えるのですが、クラブを体の正面に持ってくると・・・・、どうでしょう?実は閉じていることが分かります。バンカーショットで”ざっくり”してしまう人も、オープンフェースにしているつもりが、実は真逆になっていることが多いのもこのためです。

ですが、実際にスイングを行う場合にインパクトの瞬間をコントロール出来ると思いますか?時間的には千分の2~5秒(2~5/1000秒)ほどなのですが・・・・。

はっきり言って無理ですよね。ですので、写真はあくまでもスイング動作のホンの極一部を切り取っているに過ぎず、全てではありません。動作の一部として「スイングの途中では瞬間的にあの様になるのだ」とイメージで捉えるべきもののようです。

では、どうすればよいのでしょうか?

長くなりましたので、続きは次回ということで・・・・・。