フォワードプレスの補足「小さな筋肉の使い方」について 2

小さな筋肉の具体的な動かし方

どのようにして小さな筋肉を活用するのかについてお話しします。

そこで 次に考えるべきことが、「 切り返しから インパクトでの力みの排除」ということになります。

つまり、体の力が上手く抜けた状態、言い換えれば、筋肉の適度な脱力が出来た状態でスタートした スイングをフィニッシュまで通して維持することが 、ゴルフスイングの究極の目標だとも言えるわけですね。筆で字を書く時に 急に 一箇所だけ 筆圧を上げても 美しい字は書けないように、ゴルフのスイングでも トップや インパクトで 急に筋肉にテンションが掛かるような動きをしないで、体と大小の筋肉をバランス良く動かす必要があるのです。

体の一部、例えば、手や足の指などを バックスイングの動作に入る直前に 小刻みに 軽く動かす方法を取り入れて、 体全体の適度な脱力に務めること。その上で「フォワードプレス」を含めたスイングのスタートから フィニッシュまで、 その状態が維持されるよう 工夫して 練習場でボールを 打ってみましょう。スイングを通じて 適度な脱力が上手く出来れば、ショットの安定性が増す ということに気付く事が出来ると思います。

意識して小さな筋肉を動かすことは、 フィジカルな面で体のリラックスした状態を作り出す事を可能にし、加えて心理面で、 ネガティブな思考を (指などを動かすことに意識が行くことによって) 上手く 排除するという メリットも期待できますので、そうした応用も考慮した上でアドレスルーティーンを完成させて「フォワードプレス」へと繋げて行って下さい。

大きな筋肉の役割と動きについて

大きな筋肉の動きに付いては、色々なところで述べられていると思いますので省略致しますが、ちょっとだけそれも簡単にその使い方について記載しておきます。

平たく言えば、アドレスからテイクバック、トップ、ダウンスイング、インパクト、フォロースルー、フィニッシュまでを、そうですね約20〜40秒ほどかけてスイングしてみて下さい。時間は十分に取れるのですから、スイングの各場面場面における動きのチェック(腕の動き、クラブシャフトの動き、クラブのフェイス面の向き、腰、肩の回り方、左右の膝、体重移動等々)をしながら理想的なスイングを何度も繰り返します。

結構きついですよ。このゆっくりスイングするドリルを繰り返す事で、大きな筋肉に安定したスイングを覚え込ませる事が出来るようになります。そうなると、ティーチングプロがいっていた通り「スイングは大きな訓肉を巧く使えば、すごく楽にスイングが出来るし、疲れもしない。スイングが安定して、おまけに怪我もしにくい」といったことが、可能になるという訳です。

この時使われている筋肉の大半が、大きい筋肉になります。代表的なものとして、胸(大胸筋)背中(広背筋)お尻(大臀筋)太もも(大腿筋)等ですね。特に広背筋は、スイングする際の肩甲骨や肩、腕の動きに大きな関わりがありますので、この辺りとか、股関節の動きや腰の動きに関わる大臀筋を上手に使えるようになれば、かなり良いスイングに近づくと思われます。

長くなりました。それでは皆様の健闘を!!