誤解されやすい基本 8 肩を深く回せ・水平に回せ その壱 肩の回し方
「もっと肩を深く回さないと!」或は「肩を水平に回せ!」・・・・
時々練習場で聞こえてくるアドバイスではないですか?。皆さんも多分聞かれた事があると思いますが、いかがでしょう?。
多くのアマチュアがこれを聞いて思い出すのがツアープロたちのトップの写真、「綺麗に回っているな〜、クラブシャフトもほぼ地面と水平の位置迄来ているし、ここ迄キチンと回さないといけないんだ。」「よ〜〜し俺も!」ということで、このアドバイスを聞いた人の受け取り方一つで、誤解を招いてしまう恐れがあります。おそらく、皆さんの中にも誤解をしている方がいらっしゃるのではないでしょうか?。
「肩を深く回さないと!」もちろんこの指導が間違っているという訳ではありません。これは、身体の捻りが浅くて早打ちになってしまうのを防ぐため、もしくは大きなタメを作るためのアドバイスだと思われます。しかし、必要以上に肩をまわすと本来トップで右足に体重を乗せなければならないのに、逆に左足へ体重が移って(リバース・ビボットと言います)しまいます。
この状態でスイングすると体重移動がスムーズにいかないばかりか、オーバースイングになってクラブがオンプレーンから外れたりして、結果様々なミスを誘発する事に繋がり、極端に言えば、ギッコン・バッタン状態のスイングになってしまいます。
ですから、あくまでも自分が我慢できる範囲での肩の回転と身体の捻転が必要なだけで、無理に90°以上まわした深いトップを作る必要はありません。目安としては右腿の上に体重が乗る範囲内でのトップの形を作れば良いと思います。
適正な肩の回し方、その方法は?
それではゴルフスイングにおいて、本来「肩がどのくらい迄まわせるのか?」といいますと、きちんとしたスイングであれば相当体が柔らかい方は別ですが、ふつうなら80°位で精一杯だと思います。「もっと回せるよ!」と言った貴方、ゴルフスイングとしてはどこかが間違っています。管理人は体が固いので多分75°位がやっとです。
どこが間違っているのか?、もっと回せると言った方は、右足の膝が流れてしまっている、もしくは伸び上がってしまったトップになっているのではありませんか?。(違っていたらごめんなさい。)この右足の膝・・、もう少し詳しく言えば、右足腿の内側がアドレスの位置をキープできていないと、左から右への体重移動を支えきれずパワーロスで飛距離も伸びないばかりでなく、腰がスウェーしてしまってクラブヘッド軌道も安定せず、多くのミスを誘発してしまう原因になります。
結果として、右膝がアドレスの位置をキープできず、流れて回転したり、伸び上がったりしてしまうようなところ迄肩を回してしまうスイングは間違いだということになります。
それではどうすれば良いのか?、この辺はとても大事なところになりますので、ちょっと詳しく説明させて頂きたいと思いますので、続きは次回ということで・・・・。