誤解されやすい基本 8 肩を深く回せ・水平に回せ その弐 右足の支え

肩を深く回せ」についての誤解し易い基本

肩を回しすぎない為にはどうすれば良いのでしょうか?、若干詳細で理屈っぽい説明になりますが、お付き合い願います。

イメージクロックのスイング3(3時〜9時)の時点では、肩はターゲットラインに対して腰の回転角度(おおよそ45°位で、腰が回るのはここ位迄がほぼ限界のはずです)よりちょっとだけ多く(50°前後まで)回っています。スイング2.5(イメージクロックで言うところの8時半の位置)から更に右後方へ左肩を押し込み、コックしてシャフトが地面に対して丁度90°で垂直に立っている状態です。ここからクラブシャフトを首の付け根の上迄(シャフト角度は地面と平行な角度から30°位上の位置です)回します。腕が10時半〜11時の位置※になり、ここがトップになります。このときの両肩の回転角度がターゲットラインに対して70〜80°くらいの角度※になって、腰の回転との捻転差を作る事になります。

※体の柔らかさ等による個人差があります。

この時の右足の膝(もう少し詳しく言えば、右足太もも内側)が左から右への体重移動と腰の回転ををキチンと受け止め.押さえてそこから更に上半身(両肩)を回す事で俗に言われる捻転差ができてパワーを蓄える事が出来る訳です。この位置より膝を動かさない事が重要なポイントになります。我慢できずに右へ流れたり、少しかがんで曲げていた膝が伸びてしまったりすると捻転差が崩れて台無しになってしまいます。

切り返しの動作と、タメ

トップ位置の少し前の時点切り返しの動作になり、腰を左へ(スタンスを構えた位置まで)平行移動(回転ではなくスライド)させ、その後に腰の回転(上半身はまだ右を向いている状態ですよ)と同時にダウンスイングが開始されます。腰が左へ平行移動し始めた時点(トップの少し前)ではまだシャフトは上がり続けており、ダウンスイングが開始された時(トップの位置で)に、やや遅れてヘッドは惰性で地面と平行な位置くらい迄シャフトがしなって下がります

このシャフトがしなった状態から、ダウンスイングで腕が右腰当り迄降りてくる辺りまでその状態をキープする事が俗に言うところの「タメを作る」という動作になります。

以上、肩を回しすぎない為にはどうすれば良いのかについてでした。ちょっと余分な部分迄(切り返しのタイミング・タメを作る)説明しましたが、理論として関わりのある部分でしたので、了承下さいませ。

この後はダウンスイングからインパクト、フォロースルー、フィニッシュとスイングが続いて行きます。