ゴルフ用語辞典 オナー(honor)

オナー(honor)

オナー(honor)直訳は、名詞:(世間から信用され敬意を評されるような)名誉、名声、信用、 面目、 体面 、あるいは、前にTheをつけると、(高い地位の人等の好意・交際を受ける)光栄、特権。動詞:尊敬する、名誉を与える、手形等を 受け取る、支払いを引き受けるetc・・・・ といったところです。

ゴルフ用語としては、「最初に打つ人」のことで名詞の「名誉」の意味で、最初に打てる名誉って感じでしょうね。ストロークプレーでは、前のホールのスコアが最もよかったプレーヤー、マッチプレーでは前のホールの勝者サイドが一番最初にティショットを打つという決まりになっています。最初のティグラウンドでのオナーは、くじ引きなどで決めるのが慣例となっています。最初に打てる「名誉」ということで、レディーファーストに通じている感じがしますね。

ストロークプレーで、前ホールの最少スコアのプレーヤーが2人以上いる場合は、さらにその前ホールのスコアの少ないほうと、さかのぼってオナーを決めることとなっており、オナー以下の打順もやはり、前ホールのスコアの少ない順となります。

ちなみに、ストロークプレーでは、オナーを含む打順を間違えてもルール上の罰はありません。ですが、公式競技で「競技者のうちの1人を有利にするために、違った順番でプレーすることについて競技者の間に合意があった」とみなされる場合は、関係競技者全員が競技失格となるので注意が必要です。

例えばプレーヤーAとBの球が共にグリーン上にあり、Aの方がホールから遠くにあるからAが先に打つべき状況なのに、BがAにパットラインを見せるために先に打つことを両者が合意して行われた場合等は、違反となります。

余談ですが、打順に関するものとして、ティーショットがOBや紛失球の可能性があり「暫定球」を打つ場合、そのプレーヤーが続けて打つわけではなく、同伴競技者でまだティーショットを終えていないプレーヤー全員が、最初のティーショットを終えてから打つことになります。