誤解されやすい基本 59 フェイスローテーション 其の参

前回からの続きです。

直線のイメージでインパクトゾーンを迎えるとアウトサイドインのスイング軌道になり、力のないスライスになってしまいますよ。とのお話が前回でした。

ではどういうイメージでスイングをすればよいのでしょうか?

クラブのライ角に添って自然にスイングすることをイメージしましょう。クラブフェイスのことをあまり意識しないほうが良いようです。スイング軸を中心にした回転運動であり、スイングプレーン上の腕の8時半から2時半に掛けては常にスクエアーなっている事が理想です。

※細かい腕や手首の動きは別に基本スイングのところで解説しています。

注意点としては、テイクバックの際にはクラブのフェース面が常にボールを向いている感じ・イメージで上げていくこと、ワザとフェース面を開きながら上げるのは、左手の甲が上を向いてしまうような過剰な動きになり易いので止めましょう。

円運動であることを認識していれば、直線的にスイングしようとは考えなくて済みます(5時~7時のスイング※スイング1はほぼ直線になります、厳密には円弧ですが)。上から見れば、インパクトゾーンはほぼ、真っ直ぐに見えるだけで、インサイドインのスイング軌道になるのが当たり前(自然)なのです。

とは言え、手(腕)だけでテイクバックを行うと逆に極端なインサイドアウトの軌道になりやすいので注意しましょう。腕の8時半までは、肩と腰で回します。8時半以降は手首のコックと腕の上げ下げが必要です。

スイング理論の中にはクラブの開閉(フェイスターン)をあまりしないスイングも有ります(距離がさほど必要でなく、方向性を重視したスイング等)が、使うべき時や動きが異なりますし、かなり説明が長くなりますので、今回は省略させていただきます。

スイングは回転運動であり、スイング軸の移動を行うことで、クラブヘッドの動きは逆サイクロンの楕円になり、楕円になることで、インパクトゾーンが直線に近い円弧直線ではありませんの動きになるということを頭に入れておきましょう。