誤解されやすい基本 61 バックスイングでは肩を回せ! 其の参
前回からの続きです。
正しいスイングでは、身体に無理のない、タメの聞いた力強いスイングが可能になるとのお話でした。
ここからが本テーマの核心になります。ではその為にはどういう理解をすれば、そうなるのでしょう?
バックスイングでは肩を回せ! ⇒ バックスイングでは胸を回せ!と理解しましょう。
「胸を回す」と考えれば、腕や掌への意識は少なくなりませんか?肩ではなく胸です。肩を意識するとどうしても肩に繋がる腕や掌を意識してしまいがちです。
ですから、肩ではなく「胸を回す」、こう考えることで上体全体を捻じろうとする意識が働きます。となれば、腹筋や背筋等の体幹を使った動きになって捻転が更に深くなります。
捻転が深くなった結果として、右股関節へのパワーの蓄積が可能となり、これを逃がさないようにとする右足のつっぱり(右足の内側で我慢しよう)という意識(右足の壁を作るという感覚)が働きやすくなります。
これで、テイクバックの身体の各部分、両足(スタンス)・膝・腰・胸(上半身)・肩・腕・掌(てのひら)等の一連の動きについて理解がしやすくなって、各部分の連動した動きについて無駄のない、スムーズな動きが出来るようになると思います。
結果として、体の各部分、特に肩や腕の動きに余分な力を加えること無く(余分な力が入ってしまうとミスになる)、自然でしかも力感の有るスイングが可能になります。
意外なほど簡単に上体の捻転差を作れることに驚かれる方も多いことと思います。目一杯飛ばそうとして上体(肩や腕・手首)に力が入ってガチガチになっていたのが、余分な力が抜けて楽に肩を回せて綺麗なスイングが出来ます。
こうなると、力をしっかり蓄えた俗に「タメの効いたトップ」を簡単キレイ・しかもスムーズにテイクバックで作れることになります。
長くなってきましたので、最後の実際に練習する方法については、次回と言うことで・・・・・。