誤解されやすい基本 61 バックスイングでは肩を回せ! 其の四

前回からの続きです。

上体に余分な力を入れずに力感の有る綺麗なスイングにする方法は判りましたよね。

具体的に身体の各部分をどのように動かせば良いのでしょうか?具体的な練習方法は?今回はこの辺について記載してみます。

力を意識するのは、体幹(上体の大きな筋肉)部分と左右の壁になる両足の内側部分です。特に手首には力を入れ過ぎないようにして、柔らかく握りましょう。クラブがスイングで飛んでいかない程度の力です。肩については両腕の三角形を崩さない程度で8時半位(腕の位置)までキープします。体幹の回転に腕やクラブがついてくるというイメージで良いと思います。

ここから手首のコックを使いながら腕を9時の位置まで回します。具体的には回すのでなく、左肩を飛球線後方へ”押しこむ”と言った感じですね。そしてそこから前回までにお話した「胸を回す」つもりで、肩を10時半~11時位の位置まで回します。

これで捻転差の有るタメの効いたトップが出来上がります。くれぐれも腰を回したり、左膝を前に出してはダメですよ。

アドレス後の体の各部の動きを順番に記載すると、腰:右回転 ⇒ 右足:体重移動を受け止め ⇒ 両腕を後方へ押し込む ⇒ 手首:腕を押し込むのと同時にコッキング ⇒ 胸:上体の捻転 ⇒ 腕:10時半~11時 ⇒ トップ ⇒ 切り返し といった感じになります。

この後、逆回転のスイングとなり、まず右から左への体重移動を合図として、ダウンスイングが開始され、コックを保ったまま腕が右腰当りまで引き下ろされ、手首のコックを解きながら上半身が回転を開始、インパクトの時点では胸は未だやや右を向いていて(※イメージ的にはです、実際はコンマ何秒の世界なので切り取ることは出来ません)腰は既に正面を通り越してやや左向きといった感じになります。

インパクト後は腰に引っ張られて上体が回転し、腰の回転を追い越しながらフォロースイングとなります。やたらと長い時間が掛かりそうですが、現実的にはアドレスからフィニッシュまでの一連の動きを僅か2~3秒で行うことになります。

実際のコースでは、一瞬一瞬を捉えてスイングチェックをすることは出来ません!コースではスイングチェックしてもあまり意味がないということです。

ですが、通常の練習でこの一瞬一瞬を身体に覚え込ませる最適の方法があります。

一連の各部の動きを、超スローモーションで再現してみましょう。各部分をチェックしながら20~30秒位でテイクバックからフィニッシュまで、何度も繰り返しやってみると結構きついのですが、大変良い練習になるはずですよ。

お試しあれ!!